警察官に採用されると、初任科生として長野県警察学校に入校します。入校期間は、大卒で6か月間、大卒以外(高卒・短大・専門学校卒等)は10か月間です。法律や警察業務などの授業は、全く知識がない人を前提に、また柔道、剣道や拳銃などの訓練についても、教官が基礎から順を追って指導・教養します。
大卒:入校~2か月
短大卒・高校卒:入校~3か月
警察官に採用されると、全員が長野県警察学校へ入校し、警察学校内の寮に入ります。部屋は個室ですが、4~6人単位をつくって行動し、集団生活を通して同期生の絆を深め、お互い励まし合いながら警察官として必要な知識や技能を習得します。
晴れて警察官としての第一歩を踏み出すための式典です。真新しい制服・制帽を身につけて荘厳な雰囲気で辞令の交付、服務の宣誓などが行われ、警察官という仕事への責任感と意欲がより一層高まります。
全員に警察手帳・拳銃が貸与されます。拳銃の取り扱い、安全管理については、特に厳しく指導され、警察官としての重責を実感します。
1日3食、栄養バランスの考えられたおいしい食事を、室員全員でそろって食べます。警察官は体が資本、しっかり栄養補給をします。
毎週火曜日のお昼はカレーの日。週によってバラエティに富んだカレーが出ます。学生みんなが楽しみにしている人気メニューです。
大卒:3か月~4か月
短大卒・高校卒:4か月~6か月
警察学校生活も中盤になると、より実務に近い授業や実習が行われます。学校内で交番勤務演習を行うほか、県内にある警察署の交番で、現場で活躍する先輩警察官の指揮下に入って当直勤務を行って実際の現場を体験するなど、警察署で勤務する際の予行演習もします。
警察学校南東に位置する標高約 650m の皆神山。ここを舞台に、室別にマラソンで競い合います。同室の仲間が一斉にスタートし、一斉にゴールしなければならないため個々の身体能力以上に仲間との助け合いが大切になるイベントです。
交通機動隊、航空隊など、各部門に赴き、現場の生の雰囲気を肌で感じ取ります。学生自らの将来の夢や希望部署に対する思いが膨らむ時でもあります。
同期は警察学校生活を一緒に乗り越える仲間。 その同期との寮生活は、厳しい授業とは一転、楽しいこともたくさん。勉強を教え合ったり、雑談で笑い合ったり、お風呂の後にアイスを食べたり。同じ志をもつ仲間と過ごす毎日は、かけがえのない経験となります。
大卒:5か月〜6か月
短大卒・高校卒:7か月~10か月
多くのことを学んだ警察学校生活も終盤へ。最後に試験が行われ、それが終わるといよいよ卒業です。県内警察署の地域課に配置され、「交番のおまわりさん」として現場の一歩を踏み出します。
日頃の術科技能訓練の成果を示す場として武道大会が開催されます。勝つことが大切なのではなく、自分のもてる力をすべて出し切ることが大切で、日々の訓練が強い執行力を生みます。
体力、知力、気力、すべての面から自分を鍛えてきた学校生活から、いよいよ最前線へと羽ばたいていきます。
同期とともに様々な思い出を胸に、教官に見送られ、配置となる警察署へ向かいます。
学生の希望をもとに場所を決めて、2泊程度で研修旅行を実施します。
見聞を深め、より警察官として相応しい人材育成を目的とするものですが、一番の目的は同期生とたくさんの思い出を作り、絆をより深めること。卒業してそれぞれの配属に別れても、きっと大丈夫。